ビタミンD補充で2型糖尿病は予防できない?

糖尿病の発症リスクが高い人では、ビタミンDサプリメントを摂取しても、2型糖尿病の予防にはつながらない可能性があることが、米タフツ医療センターのAnastassios Pittas氏らの研究で明らかになった。ビタミンD補充による2型糖尿病の予防効果に、プラセボとの有意差は認められないことが分かったという。研究結果の詳細は、米国糖尿病学会(ADA 2019、6月7~11日、米サンフランシスコ)で発表され、論文は「New England Journal of Medicine」7月7日オンライン版に掲載された。

これまで複数の研究から、血中ビタミンD濃度が低いと2型糖尿病を発症しやすいが、ビタミンDを補充すればこのリスクは低下する可能性が示唆されていた。そこで、Pittas氏らは今回、米国立衛生研究所(NIH)の助成を受け、全米から登録した糖尿病リスクが高い30歳以上の男女2,423人を対象に、サプリメントによるビタミンD補充の糖尿病リスク低減効果を調べるランダム化比較試験を実施した。

研究では、対象者の半数を1日4,000単位のビタミンD3を補充する群に、残る半数をプラセボ投与群にランダムに割り付けて、中央値で2.5年間追跡した。

その結果、追跡期間終了時には、ビタミンD補充群では24.2%が、プラセボ群では26.7%が2型糖尿病を発症した。ビタミンD3補充群ではプラセボ群に比べて2型糖尿病の新規発症リスクは12%低かったが、両群間に有意差はみられないことが分かった(ハザード比0.88、95%信頼区間0.75~1.04、P=0.12)。

Pittas氏は「この研究は規模の大きさに加えて、参加者にみられる多様性も強みの一つに数えられる」と指摘。その上で、「試験終了時には、年齢や性、人種や民族にかかわらず、糖尿病予防効果には、ビタミンD3補充群とプラセボ群の間で有意な差は認められないことが明らかになった」と結論づけている。(HealthDay News 2019年6月10日)

https://consumer.healthday.com/vitamins-and-nutrition-information-27/vitamin-and-mineral-news-698/vitamin-d-supplements-don-t-prevent-type-2-diabetes-study-747263.html

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