飲料水にがんリスクのある硝酸塩、米研究グループが警鐘

工業化された農業で使用されている大量の硝酸塩が飲料水に混入し、がんなどの健康上の問題を引き起こしているとする報告書を、米国の環境保護団体(Environmental Working Group;EWG)の研究グループが「Environmental Research」6月11日オンライン版に発表した。報告書によると、飲料水からの硝酸塩の摂取に起因したがんの診断例は、年間約1万2,600例に上るという。
“飲料水にがんリスクのある硝酸塩、米研究グループが警鐘” の続きを読む

ビタミンD補充で2型糖尿病は予防できない?

糖尿病の発症リスクが高い人では、ビタミンDサプリメントを摂取しても、2型糖尿病の予防にはつながらない可能性があることが、米タフツ医療センターのAnastassios Pittas氏らの研究で明らかになった。ビタミンD補充による2型糖尿病の予防効果に、プラセボとの有意差は認められないことが分かったという。研究結果の詳細は、米国糖尿病学会(ADA 2019、6月7~11日、米サンフランシスコ)で発表され、論文は「New England Journal of Medicine」7月7日オンライン版に掲載された。
“ビタミンD補充で2型糖尿病は予防できない?” の続きを読む

糞便移植で感染症による死亡例、米FDAが警告

健康な人の便に含まれる腸内細菌を患者に移植する「糞便移植」は、さまざまな疾患に対する新たな治療法として広がりつつある。こうした中、米食品医薬品局(FDA)は6月13日、糞便移植を受けた患者で死亡例が発生したことを発表。糞便移植には、重篤な感染症のリスクを伴う可能性があると警告を発出した。
“糞便移植で感染症による死亡例、米FDAが警告” の続きを読む

肺がんの放射線治療で心疾患リスクが高まる?

肺がん治療で胸部に放射線治療を受けると、生存期間の延長効果が得られる一方で、心筋梗塞や心不全といった心疾患の発症リスクが高まる可能性があることが、米ブリガム・アンド・ウイメンズ病院の胸部放射線腫瘍医、Raymond Mak氏らの研究で示された。研究の詳細は「American College of Cardiology」6月18日号に掲載された。
“肺がんの放射線治療で心疾患リスクが高まる?” の続きを読む

2型糖尿病患者ではレプチン濃度が遠骨皮質骨厚の菲薄化に関連 大阪市立大グループ

日本人の2型糖尿病患者では、肥満度と独立して、血漿レプチン濃度は橈骨遠位端の皮質骨厚と負の関連性を示すが、海綿骨骨密度とは関連性を示さないことが、大阪市立大学大学院代謝内分泌病態内科学講師の藏城雅文氏らが実施した横断研究で示された。詳細は「Journal of Diabetes Investigation」5月9日オンライン版に掲載された。
“2型糖尿病患者ではレプチン濃度が遠骨皮質骨厚の菲薄化に関連 大阪市立大グループ” の続きを読む

男性の大腸がん予防に「ヨーグルト」が有益?

健康に良い食品として知られるヨーグルトは、男性の大腸がん予防につながる可能性があるようだ。米ハーバード大学医学大学院教授のAndrew Chan氏らが行った研究で、ヨーグルトを週に2サービング以上摂取する男性では、摂取しない男性に比べて大腸がんの前がん病変ができるリスクが26%低いことが明らかになった。一方、女性ではこのような関連は認められなかったという。研究の詳細は「Gut」6月17日オンライン版に掲載された。
“男性の大腸がん予防に「ヨーグルト」が有益?” の続きを読む

自然の中で週に数時間過ごすと健康に有益?

週に数時間ほど自然の中で過ごすだけで、心も身体も健康になる可能性があることが、英エクセター大学のMathew White氏らによる研究で明らかになった。約2万人の英国成人を対象にした調査で、自然の中で週に2~3時間過ごす人は、全く屋外で過ごさない人と比べて健康だったり幸福を感じたりする確率が高いことが分かった。研究の詳細は「Scientific Report」6月13日オンライン版に掲載された。
“自然の中で週に数時間過ごすと健康に有益?” の続きを読む

Ca拮抗薬でアルツハイマー病患者の脳血流量が改善

ありふれた降圧薬の一つであるCa拮抗薬を服用すると、軽度から中等度のアルツハイマー病患者では、記憶の形成や学習に重要な役割を担う脳の「海馬」の血流量が改善する可能性があることが、ラドバウド大学医療センター(オランダ)准教授のJurgen Claassen氏らの研究で示された。ただし、今回の研究では、このような海馬の脳血流量の改善がアルツハイマー病の症状改善をもたらすかどうかは明らかになっておらず、さらなる研究の実施が必要とされるという。研究の詳細は「Hypertension」6月17日オンライン版に掲載された。
“Ca拮抗薬でアルツハイマー病患者の脳血流量が改善” の続きを読む

ロタウイルスワクチンに1型糖尿病予防効果?

乳幼児の急性胃腸炎を引き起こすロタウイルスのワクチンを接種すると、胃腸炎だけでなく、1型糖尿病の発症予防につながる可能性があることが、米ミシガン大学のMary Rogers氏らの研究で示された。推奨される用法、用量でロタウイルスワクチンを接種した子どもでは、接種しなかった子どもに比べて1型糖尿病の発症リスクが約30%低いことが分かったという。研究の詳細は「Scientific Reports」6月13日オンライン版に発表された。

この研究は、全米をカバーする医療保険データを用い、2001~2017年に生まれた計147万4,535人の小児を対象に、1型糖尿病の発症率を分析したもの。なお、米国では、2006年にロタウイルスワクチンは定期予防接種に組み込まれた。

その結果、2006~2011年に生まれた子どもでは、ロタウイルスワクチンを推奨通り計3回接種すると、未接種だった場合に比べて1型糖尿病リスクが33%低いことが分かった。また、2012~2016年に生まれた子どもでは、同ワクチンを推奨通りに接種すると、未接種の場合に比べて1型糖尿病リスクは54%低かった。一方、同ワクチンの接種が推奨される回数に満たない場合には、1型糖尿病リスクの低減はみられないことも明らかになった。

Rogers氏は、今回の研究結果は、ロタウイルスワクチンの接種で1型糖尿病を予防できることを証明するものではなく、あくまで関連が示されたにすぎないと強調する。ただ、同氏は「さらに長期にわたる追跡を行う必要がある」としながらも、「今回の研究では、同ワクチンが導入された2006年以降、米国では0~4歳児における1型糖尿病の発症率は毎年3.4%減少していることも示された」と説明している。

米疾病対策センター(CDC)は、ロタウイルスワクチンについては、生後15週未満で初回接種は済ませ、その後、生後8カ月を迎える前に全ての接種を終了するよう推奨している。なお、同ワクチンは皮下接種ではなく、口から飲む経口接種が必要になる。

今年初めには、2007年にロタウイルスワクチンを導入したオーストラリアで行われた研究でも、同様の結果が示されている(JAMA Pediatrics 2019; 173: 280-282)。また、Rogers氏は、米国の乳幼児全員がロタウイルスワクチンを完全に接種すると、1型糖尿病の発症を10万人当たり8人予防できると推計している。

ただし、米国では現在、乳幼児の4人に1人が推奨される回数のロタウイルスワクチンを完全には接種していない。Rogers氏らは、同ワクチンを完全に接種すると、ロタウイルス感染症による入院リスクを94%低減できるとして、「推奨されるワクチンの用法、用量を守ることが重要だ」と強調する。

さらに、Rogers氏は「ロタウイルスワクチンが導入された当時に接種した子どもは小学生となり、1型糖尿病が最も見つかりやすい年代になっている。今後、新たに1型糖尿病を発症する子どもは減少していくことが期待されるが、その実現はワクチン接種を徹底できるかどうかにかかっている」と述べている。(HealthDay News 2019年6月14日)

https://consumer.healthday.com/diabetes-information-10/type-i-diabetes-news-182/common-infant-vaccine-may-also-shield-kids-from-type-1-diabetes-747408.html

Copyright © 2019 HealthDay. All rights reserved.

「喫煙、糖尿病、骨粗鬆症」で歯の喪失リスク増 教育歴や職歴なども関連、富山大

日本人の高齢者では、喫煙習慣と糖尿病、骨粗鬆症が歯を喪失するリスク因子である可能性があると、敦賀市立看護大学(福井県)の中堀伸枝氏と富山大学教授の関根道和氏らの研究グループが「BMC Public Health」6月4日オンライン版に発表した。富山県の高齢者を対象に実施した症例対照研究では、歯の喪失には、短い教育歴と肉体労働の職歴といった社会経済的因子が関連することも示されたという。
“「喫煙、糖尿病、骨粗鬆症」で歯の喪失リスク増 教育歴や職歴なども関連、富山大” の続きを読む