「良い生活習慣による糖尿病予防効果」に血糖値が影響か

心臓に良い生活習慣を送っている人は、2型糖尿病になりにくいとされる。今回、米オハイオ州立大学ウェクスナー医療センターのJoshua Joseph氏らの研究で、血糖値が正常な人では、質の高い生活習慣によって高い2型糖尿病の予防効果が得られるが、耐糖能異常(IGT)があるとその予防効果は弱まる可能性があることが示された。同氏らは「2型糖尿病は発症してからの治療よりも、いかに予防するかが重要だ」と強調している。研究の詳細は「Diabetologia」1月15日オンライン版に掲載された。

この研究は、脳卒中に関する大規模な観察研究であるREGARDS(REasons for Geographic and Racial Differences in Stroke)研究に参加し、2003~2007年のベースライン時に糖尿病を発症していなかった7,758人(平均年齢63.0歳、女性56%)を対象としたもの。参加者を9.5年間追跡し、血糖レベルの違いによる心血管の健康状態と糖尿病リスク低下との関連について調べた。

なお、心血管の健康状態は、米国心臓協会(AHA)が提唱する“Life’s Simple 7”と呼ばれる心血管に良い7つの習慣(「禁煙」「健康的な食習慣」「定期的な運動」「適正体重の維持」「血糖、コレステロール、血圧のコントロール」)が推奨される範囲内であるか否かで判定した。

その結果、7項目の生活習慣因子のうち4項目以上が推奨される範囲内だった人では、0~1項目だった人に比べて10年間の糖尿病リスクは70%低いことが分かった。また、ベースライン時の空腹時血糖値が正常(100mg/dL未満)だった人では、このような糖尿病予防効果は高かったが(4項目以上で糖尿病リスクが80%低下)、空腹時血糖値が100~124mg/dLのIGTだった人では13%程度のリスク低下にとどまることも明らかになった。

Joseph氏は、この結果について、「糖尿病は発症リスクが高まる以前から、予防策を講じる必要があることを示すものだ」と説明する。また、「糖尿病と診断されるまでに、減量を目指した運動療法や食事療法を強化し、必要であれば薬物治療も考慮する必要がある」と付け加えている。

この結果を受けて、同大学医学部長のK. Craig Kent氏は「この研究は、心臓病やがん、糖尿病など幅広い慢性疾患を予防していく上で、医師がどのように患者を手助けするべきなのか、その理解を深めるのに役立つものだ」と述べている。(HealthDay News 2019年1月16日)

https://consumer.healthday.com/diabetes-information-10/misc-diabetes-news-181/heart-healthy-living-also-wards-off-type-2-diabetes-741533.html

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