若者は二人きりで医師と話す機会が少ない、米研究

思春期や若年成人の若者にとって、親などの第三者が付き添わずに、医師などの医療従事者に秘密を打ち明けたりする機会を持つことは重要とされる。しかし、実際にはそのような機会はほとんどないことが、米コロンビア大学メイルマン公衆衛生大学院のStephanie Grilo氏らによる研究から明らかになった。この研究結果は「Journal of Adolescent Health」1月9日オンライン版に発表された。

Grilo氏らは今回の研究で、全米で実施されたオンライン調査に参加した13~26歳の1,918人の回答者のデータを分析した。その結果、かかりつけの医療従事者と二人きりで話したり、秘密を打ち明けたりした経験がある人の割合は、女性ではいずれも55%だった。一方、男性においても医療従事者と二人きりで話したことがある人の割合は49%、秘密について話した経験がある人の割合は44%だった。

また、医療従事者と二人きりで話した経験がある人の割合は、13~14歳では女児で22%、男児で14%だった。若年成人でも、その割合は女性で68%、男性で61%にとどまっていた。

Grilo氏は「医療従事者と若者が二人きりで話す機会を持つことは、若者への包括的な予防医療を進めていくうえで重要な要素とされる。しかし、若者の約半数は、医療従事者とそのような機会を持った経験がなかった」と説明している。

Grilo氏らによると、専門家のガイドラインでは、親などの第三者がいない部屋で、ティーンエージャーや若年成人が医療従事者と二人きりで話す機会を持てるようにすることが推奨されている。そのことからも、同氏は「かかりつけの医療従事者は、若者ができるだけ低年齢のうちから、二人きりで話したり、抱えている秘密について話し合ったりするべきだ」と述べている。

なお、今回の研究では、女性の医療従事者は若年女性とは話し始めやすいが、若年男性とはそのようにはいかないことも明らかになった。また、誰かと性的関係を持っているティーンエージャーや若年成人は、医療従事者と二人きりで話したり、秘密を打ち明けたりする確率が高いことも分かった。この点について、Grilo氏らは「医療従事者は、リスク行動がみられる若い患者に対しては、二人きりで話すように努めている可能性があるのではないか」との見方を示している。

さらに、今回の研究からは、医療従事者と二人きりで話したりした経験がある若い患者は、かかりつけ医や予防接種、検診、カウンセリングといった予防医療に対して、より肯定的な考え方を持っていることも明らかになった。

Grilo氏は「ガイドラインでの推奨と臨床現場には大きな隔たりがある。このことは、子どもの親や医療従事者だけでなく、若者自身も医師などと二人きりで話す機会を持つことは有意義なものだと理解しておく必要がある」と指摘する。また、そうした理解を深めることで、若年者の予防医療の拡充につながる可能性もあると、同氏は付け加えている。(HealthDay News 2019年1月14日)

https://consumer.healthday.com/kids-health-information-23/adolescents-and-teen-health-news-719/many-teens-young-adults-don-t-get-private-time-with-doctors-741351.html

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