1歳未満の乳児は夜通し眠らなくても発達に影響ない?

生後6カ月になったわが子が夜中に目を覚まし、ぐっすり眠れなくても心配はいらないようだ。マギル大学(カナダ)心理学のMarie-Helene Pennestri氏らが実施した新たな研究で、1歳未満であれば夜間に6~8時間まとまって眠らなくても発達に異常があるわけではないことが明らかになった。また、夜中に目を覚ましても、そのことが将来的に思考や言語、運動の能力に影響を与える可能性は低いことも分かったという。研究の詳細は「Pediatrics」11月12日オンライン版に発表された。

Pennestri氏らは388人の母親に、子どもが生後6カ月または12カ月の時の夜間の睡眠時間と母乳育児の状況について尋ねた。その結果、生後6カ月の時点で、対象とした乳児の38%が夜間に6時間以上まとめて眠れておらず、57%は8時間以上のまとまった睡眠が取れていなかった。また、生後12カ月の時点で28%が6時間以上、43%が8時間以上のまとまった睡眠が取れていないことが分かった。

さらに、因果関係が証明されたわけではないが、夜通し眠り続けていた乳児では母乳育児の実施率が低い傾向にあったほか、夜中に何度も目を覚ましても子どもにその後の発達の遅れはみられず、こうした乳児の母親におけるうつ病リスクの上昇も認められなかった。

Pennestri氏は「子どもが夜通し眠り続けるようになるのは、歩行や言葉が発達するのと同様に発達過程の一つであり、大きな個人差がある」と説明している。また、同氏は十分な睡眠を取ることが重要なのは誰もが分かっている事実だが、「乳児が夜間にまとめて眠った時間と昼寝を含めた1日当たりの睡眠時間を単純に比較することはできない」と話している。

なお、全米睡眠財団は生後4~11カ月の乳児が必要とする睡眠時間は1日当たり12~15時間としているが、多くの場合、この睡眠時間には1日当たり2~3回の昼寝も含まれる。

今回の報告を受け、小児の睡眠に詳しい米オレゴン健康科学大学ドーレンベッカー小児病院のElizabeth Super氏は「生後6~12カ月の乳児が夜中に何度も目を覚ますのは正常なことが確認されたという点は、私にとってポジティブな結果だ」と評価している。その上で、「この結果は母親の報告に基づいたもので、脳波などで睡眠を客観的に評価しておらず、対象とした母子の数が少ないなど研究には限界があったことに留意する必要がある」と指摘している。さらに、睡眠習慣が乳児の日中の注意力や気分、言語の習得に与える影響が検討されていないとも付け加えている。

なお、Pennestri氏によると、今回の研究の対象者をさらに長期にわたって追跡する研究が進行中で、この研究では母乳育児と夜間の睡眠のほか、乳児と母親の全体的な睡眠時間についても調べる予定だという。(HealthDay News 2018年11月12日)

https://consumer.healthday.com/sleep-disorder-information-33/misc-sleep-problems-news-626/your-6-month-old-isn-t-sleeping-through-the-night-relax-739540.html

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